摂食障害(過食症・拒食症)について

摂食障害とは

過食症と拒食症をあわせて「摂食障害」と呼びます。最近では、むしろ過食症が増えているのが特徴です。

過食症と拒食症は別々のものではなく、拒食症から始まり過食症になったり、過食症だけの場合など、様々なパターンがあります。

摂食障害は、若い女性に圧倒的に多く、10歳後半〜20歳代の思春期・青年期の女性に集中して発生します。

摂食障害の症状

(1) 実際は痩せていても、それを認められない心

つまり、自分の「理想とする体重」へ減少を追い求め、極端に食事を制限したり、食後に嘔吐や下剤の使用などで、体重をコントロールしようとします。

普通は、体重が減少しますと体力が低下し、活動範囲が狭くなりますが、摂食障害の患者さんは逆に活発になるのが特徴です。しかし、極端に体重が低下しますと死にいたるケースもありますので危険です。

(2) 外見は普通でも、本人は苦しんでいる状態

一度、過食症になりますと、自分でコントロールできなくなります。職場や学校では元気に過ごしているようでも、家に帰ると過食に走り、ご本人は「食べたいが太りたくない」の葛藤に悩み、嘔吐や下剤の使用を繰り返します。

食事の問題だけではなく、気分の不安定、いらいら、落ち込みなどの精神症状も加わってきます。

摂食障害の症状

(1) 根気よく「かかわっていく精神療法」が必要

ご本人の心の奥底には、挫折感や空虚感がかくされていることが多いため、できる限り、根気良く、ご本人の気持ちを聞きながら、心理的な援助を行う専門的な面接が必要となります。

(2) 周囲(家族や配偶者)に対する応援(家族療法)

病気に対する理解とともに、患者さんへの接し方などを一緒に考えていく家族療法が有効です。

いずれにしましても、専門的な精神療法を受けることが治療上、大切となります。